ミレーナについて

過多月経にお悩みの方へおすすめです。

子宮内膜が薄くなり子宮からの出血が減ります。

ミレーナの最大の特徴は子宮内膜が薄くなることです。
この効果を利用して、様々な治療を行うことが可能です。
特に子宮内膜症(腺筋症)に伴う過多月経に有効。
また、子宮筋腫、異形成のない子宮内膜増殖症、特に原因がないけれど月経が多い方にもお勧めです。

子宮内膜の変化

子宮内膜の変化
A: 排卵 B: 月経

ミレーナはピルとリングが合体したもので、子宮にだけ薬が効きます。

表:ミレーナについて02
ミレーナ ピル(服用)

子宮に薬が効く。
卵巣の働きはかわらず、排卵がおこる。
他の喫煙や内服薬とは関係なく使用できる。
体調の変化が少ない。

体全体に薬が効く。
卵巣では排卵がおこらなくなる。
喫煙や他の内服薬との関係で服用できないことがある。

子宮内に装着されたIUS

子宮内に装着されたIUS
C:子宮内膜に作用して内膜が薄くなり、月経量が少なくなる
D:子宮の入り口の粘膜を変化させて精子が膣の中から子宮内へ侵入するのを防げる

ミレーナは世界中で使用されており、使用者の満足度は95%

ミレーナは薬を飲む必要がなく、最長5年間交換しなくても大丈夫です。その上、ピルと比較して価格も安いので大変お勧めです(ピルの服用費は年間30,000円/当院)。
当院では2021.1月時点で500件を超える挿入実績があります。安心して一度相談におこし下さい。

1 初めに問診と診察

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜増殖症などの疾患を確認しミレーナ治療が有効か判断します。

大きな子宮筋腫などがあり、子宮内膣の変形が大きい時は位置がずれやすかったり、適切な位置に入らないことがあります。
また月経量が多い方は、自然抜去してしまうこともあります。
明らかな膣炎等があった時は、ミレーナ挿入前に治療が必要です。

2 ミレーナ挿入

ミレーナは月経後5~6日目に挿入します。

お産の経験がないと入りにくいです。
前処置(子宮口を広げる)をしてから挿入することもあります。

3 定期検診

挿入後も定期的な検診が必要です。
挿入後1か月目と3か月目と6か月目 以後半年ごと5年で入れ替え
過多月経の方は疾患(筋腫や腺筋症、内膜症)の程度に応じて
検診間隔が違います。

ミレーナのホルモン剤が影響して、挿入後3ヶ月くらいは不正出血が多いです。
徐々におさまり、5年目には約25%の人が月経も含め出血がなくなります。
ミレーナの膣内の紐は挿入早期に性交時の刺激となりますが、3ヶ月以降やわらかくなり落ち着くことが多いのでご安心下さい。

最近ミレーナの入替希望が増えています。
ミレーナ挿入後の検診に受診されず出血や腹痛等のトラブル時または入替の相談のみ受診される方がいらっしゃいます。
ミレーナは「黄体ホルモン」を子宮内で持続して放出する「子宮内システム」であり、ミレーナを挿入中はミレーナの特徴を踏まえて診察しています。
指示通りの受診(診察)をお願いします。

現在、ミレーナ挿入後に受診(検診)がない方のミレーナ入替はお断りしています。

挿入費用

表:ミレーナについて03
保険適応での挿入費用

約11,000円

ミレーナ自費挿入費用

60,000円 ※2021年9月〜

ミレーナ挿入費用以外に、事前に子宮の状況確認のため必要な検査があります。
挿入後早期に1カ月以内に脱出や抜去しなければならない状況が生じた際は、自費挿入の場合のみ25,000円を返金します。保険診療の返金はありません。
また、保険証をお忘れないようお願い申し上げます。
受診当日のミレーナ挿入はできません。一度受診していただいてご相談ください。
ミレーナ挿入に関して事前の確認事項があります。
必ず電話にてミレーナ専用の予約をお願いします。(webでのご予約はできません)

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